スイス旅行の定番といえば、アルプスを駆け巡る列車からの眺めですよね。
世界の車窓からのオープニングをつとめたことでも有名です。
ほぼ全面ガラス張りの列車に乗って移動するのはとても思い出に残ります。
スイスにはいくつか観光用の列車がありますが、そのうちの一つ、ゴールデンパスラインの乗車方法を解説します。
ゴールデンパスラインとは
スイスの観光列車の路線の一つです。東のルツェルンから、西のモントルーを結びます。
簡単に言うと、チューリッヒ国際空港とジュネーブ空港間を結ぶ路線です。
沿線ではヨーロッパで一番高い山であるユングフラウヨッホや、レマン湖畔のリゾート地であるモントルーなどを観光できます。
ここがおすすめ
ゴールデンパスラインの良いところは、旅行プランに組み込みやすいところです。
始点と終点それぞれの近くに空港がありますから、日本を出てチューリッヒ国際空港⇒ゴールデンパスライン乗車⇒ジュネーブ国際空港⇒フランスなどという様に色々と巡るのに最適です。
更に、旅のコストを抑えられるのもポイント。
チューリッヒ国際空港は航路が多いため、日本から香港やタイを経由すればハイシーズンでも10万円強で往復できます。
ジュネーブ国際空港はAir France航空を使えばフランスまで5000円程度で移動できます。
3つの区間に分かれている
ゴールデンパスラインは、3つの区間を3つの会社が運行しています。
ルツェルンからモントルーまで直通の列車は無く、乗り継ぎが必要です。
会社ごとに異なる雰囲気の車両を楽しめます。
区間は以下です。
発 | 着 | 所要時間 | 運行会社 |
ルツェルン | インターラーケン | 約2時間弱 | ZB鉄道 |
インターラーケン | ツヴァイジンメン | 約1時間 | BLS鉄道 |
ツヴァイジンメン | モントルー | 約2時間弱 | MOB鉄道 |
ゴールデンパスラインの乗車方法
列車の乗り方はとても簡単
駅で、乗りたい区間の乗車券を購入するだけです。予約なしでもOK!
窓口でもいいですし、券売機でも購入できます(日本語での操作はできませんが)。
券売機は【出発地】、【目的地】、【必要に応じて経由地】さえ分かればボタンを押すだけ。クレジットカードも使用可能です。
アプリを使えば日本からでも購入できます。
乗車券は1等と2等に分かれています。基本的には自由席ですので、2等の乗車券を買ったのであれば2等の車両の空いている席に座れます。
予約済みの座席には「Reserved」と書かれたラベルが貼られていますから、そこは避けてくださいね。
スイスの鉄道には改札がありません
改札が無いため、切符を買ったらそのまま電車に乗れます。車内でたまに切符の確認が回ってきます。
指定区間の乗車券を持っていれば、途中下車は自由です。例えばルツェルンからインターラーケンに行き少し観光、そのままモントルーまで乗車する際は、ルツェルンからモントルーまでの切符を買えばOK。
切符の有効期限は1日なのでそれだけご注意ください。
座席の予約がおすすめ
せっかくの旅行ですので、予約しておくのがおすすめ!そんなに高くありません。
以下の予約方法を参照ください。
予約方法
座席の予約は以下のサイトで行います。座席指定のみ可能で、乗車券は別途購入する必要があります。
レスポンスが遅いので、少し我慢して使ってください。
予約を行うとPDFの確認票が送られてきますから、忘れず印刷するようにしてください。
ちなみにビストロカーで予約を行うと、確認票に5フランの割引クーポンが付いてきます。
一等と二等どちらがおすすめ?
一等と二等でそこまで価格に差がありませんから、一等をおすすめします。
座席指定は同額で、乗車券の価格が若干異なります。
特に窓が大きなパノラマ車両は一等にだけあります。
列車の設備について
お手洗いは付いています。紙もありますし、手洗いもできます。
比較的新しく綺麗なことが多いですが、古いタイプの車両だと便器に底が無いものもあります(昔日本もそうでしたね、便器を除くと線路が見えます)。

食堂車(ビストロカー)もついていますので、席が空いていれば食事ができます。テイクアウトも出来るので他の車両でも飲み物や軽食を楽しめるようです。
価格は比較的リーズナブルで、ビールなどのアルコールもあります。
写真はスイスのビール。すっきりとして美味しいですよ。物価の高いといわれるスイスですがビールは安いです。
例えばPunk IPAなど、クラフトビールは日本より安いことも。
食事メニュー
ビストロカーのメニューはオンラインで見られますから、リンクを載せておきます。
おすすめはスタッフの方に聞いてもいいと思います。
・ルツェルン~インターラーケン間
https://www.zentralbahn.ch/sites/default/files/P170924_Zentralbahnkarte_Winter_2017_CHF_web.pdf
・ツヴァイジンメン~モントルー間https://www.goldenpass.ch/assets/media/offer/GoldenPass_Panoramic/Carte_catering.pdf
・インターラーケン~ツヴァイジンメン間
ビストロカーや飲食のサービスはありません
時刻表
ゴールデンパスラインの運行は限定的です。頻繁に来ないのでしっかりおさえましょう。
一応こちらのサイトで調べられますが、かなり不便です。平日、土日などによらず同じスケジュールのようです。
http://www.goldenpassline.ch/en/timetable/
念のためいかにまとめておくので参考にしてください。
時刻表2019年時点 モントルー行き
ルツェルン発⇒ インターラーケン行き | インターラーケン発⇒ ツヴァイジンメン行き | ツヴァイジンメン発⇒ モントルー行き |
7:00発⇒8:19着 | 8:25 発⇒10:13着 | |
6:05発⇒7:54着 | 8:30発⇒9:57着 | |
7:05発⇒8:55着 | 9:08 発⇒10:19着 | 10:25 発⇒12:13着 |
9:29 発⇒10:59着 | 11:05 発⇒13:13着 | |
8:05発⇒9:55着 | 10:30発⇒11:57着 | |
9:05発⇒10:55着 | 11:000発⇒12:19着 | 12:25 発⇒14:13着 |
10:05発⇒11:55着 | 12:30 発⇒13:57着 | |
11:05発⇒12:55着 | 13:08 発⇒14:19着 | 14:25 発⇒16:13着 |
12:05発⇒13:55着 | 14:30 発⇒15:57着 | |
13:05発⇒14:55着 | 15:08 発⇒16:19着 | 16:25 発⇒18:13着 |
15:29 発⇒16:59着 | 17:05 発⇒19:13着 | |
14:05発⇒15:55着 | 16:30 発⇒17:57着 | |
15:05発⇒16:55着 | 17:08 発⇒18:19着 | 18:25 発⇒20:13着 |
時刻表2019年 ルツェルン行き
おすすめの観光スポット
ルツェルン
ゴールデンパスラインの発着駅のルツェルンですが、観光スポットはたくさんあります。
徒歩圏内だけでもカペル橋、瀕死のライオン像、氷河公園、メッゲホルン城など。特にカペル橋は駅から徒歩3分程度、とても綺麗なのでぜひ足を運んでみてください。
少し足を伸ばせば、雄大なピラトゥス山へ登れる登山鉄道もあります。

インターラーケン
ゴールデンパスラインの乗り換え駅のインターラーケンは、観光地としてかなり発展しています。ホテルやレストラン、お土産屋さんがインターラーケン東駅から西駅にかけて点在しています。ヨーロッパで最も高い山ユングフラウヨッホへ登る鉄道列車を目的の観光客もたくさん集まります。
おすすめの観光スポットは、インターラーケン東駅すぐに乗り場があるケーブルカーで向かうハーダークルム展望台です。スイスの山々やインターラーケンの由来となった二つの湖を見渡せます。他にもカジノや、なぜか日本庭園もあります。馬車も走っておりとても雰囲気が良いですよ。
ここで宿泊するのもあり。ただ、モントルーに比べてホテルは割高です。

モントルー
こちらもゴールデンパスラインの発着駅です。スイスきってのリゾート地です。
おすすめはレマン湖クルーズ。レマン湖沿いを散歩するのもおすすめです。有名なフレディ・マーキュリー像の他、素敵なオブジェもたくさん並びます。駅から少し歩いたカジノ併設のQueenのミュージアムも無料ですしおすすめです。

SBB(スイス国鉄)アプリは必携!
スイスを旅行するのであれば、ぜひSBB(スイス国鉄)のアプリをインストールしてください。
時刻表や経路を簡単に確認できますし、乗車券の購入もできます。もちろんゴールデンパスラインの経路も対象です。
なにより、日本の乗り換え検索アプリよりもずっと使いやすいです・・・!

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